気まぐれ日記 2013年10月
2013年9月はここ
10月1日(火)「元部下からのありがたいお誘い・・・の風さん」
昨夜も夕食後疲労が出てすぐダウンした。しかし、午前1時半に目が覚めたので、それからたまっていた雑用をせっせと片付けた。
思うほど進まなかったが、また疲れてきたので、出社前に1時間半仮眠した。
製作所(研修所の本社があるところ)へ直行した。正式に勤務先を定年退社して、出向先に再雇用されるのは半月後だが、今日はその再雇用による入社式があった。一人ひとりやっていては効率が悪いので、3人まとめてやったわけだ。3人の誕生日の公約数が今日だったのだろう。
出がけにワイフに「今日は入社式だよ」と告げたら怪訝な顔をされた。
普通でないことがずっと続いている。
入社式は10分で終わった。
片付けを急ぐため、旧職場へ移動した。
できるだけ捨てることにしているので、ごみ箱が一杯になるし、シュレッダーの袋もすぐ一杯になる。私の34年の会社生活の足跡がごみになっていく気分だ。どうも最近は気持ちが落ち込むばかりだ。
旧職場の元部下からお祝いの飲み会を提案された。思ってもみなかったお誘いだったので、感謝の気持ちでいっぱいになったが、その気持ちだけ頂戴して飲み会は辞退させてもらった。元部下は納得せず、結論は持ち越しとなった(ごめんなさい)。
帰りにスーパーで買い物をし、キャメロンに少し給油した。旧職場からの帰りによくする行動だが、定年後はこのリズムが狂いそうだ。
10月2日(水)「同期からもありがたいお誘い・・・の風さん」
旧職場へ電車と会社バスで出社した。こういった出社パターンも定年後はできなくなる。今のうちだと思ったのだ。
朝一番で、先週の退職手続きの宿題を済ませ、その後はせっせと書類の廃却と整理をした。
今日は会社の同期からメールがあり、かねて予告されていた私の還暦を祝う同期会の提案があったが、辞退した。
昨日の元部下の提案と同様に非常にありがたく感謝すべきものだが、私自身の落ち込んだ気分がどうしても受け入れられないのだ。来年になって元気になったら(こちらから提案する)、と付け加えて許してもらった。
定年退職を目前にしてこんなに落ち込むとは思ってもいなかった。
アリとキリギリスの比較で、どうしてもキリギリスの人生を送ってきたことが悔やまれる。
退社時に会社バスに乗るため構内を歩いていると、ここでの思い出が走馬灯のように頭をめぐる。暮れた夜空の中にぽつんぽつんと光っている星は行方の定まらない惑星たちだろうか、それとも私の胸の内か。
10月3日(木)「ボケとブルー・・・の風さん」
今朝は製作所へ直行した。月に2回開催される連絡会に出席するためだが、これが最後になる。会社の情報を入手する貴重な機会が失われるのだ。役職のない者には必要のない会議だからだ。それで、私の気持ちは外へ外へと向いている。
研修所へ戻り、昼からの会議に出席するため、今度は本社へ向かったが、その直後、会議のことが頭から消えた。
すばやく本社で昼食を摂ったのち、旧職場へ向かった。
昨日に続いて身辺整理をしたが、失念した本社の会議のことを思い出すこともなかった。
定時後に会議が予定されていたが、直前の会議がのびてなかなか始まらなかった。私がいなくても問題のない会議だったので、結局、出席するのを中止した。しかし、この会議に出席することもあって、今夜予定されていた研修所の懇親会をパスしていたので、複雑な気分でもある。
ボケ老人にとってブルーな気分の日が続いている。
10月4日(金)「40年間続けた習慣も中止・・・の風さん」
朝食を抜いて本社での定期健康診断に向かった。これが現役最後になるかもしれない。
最大の検査は2年に1度のバリウム検査である。検査そのものにはいくらか慣れたが、後始末がやっかいだった。体内に残ったバリウムの排出である。
検査が終わってからの説明のときに、バリウムの排出で苦労していることを話したら、1杯が決まりの下剤のお代わりをくれた(笑)。喜んで飲み干した。さらに、念のためにもらえる錠剤も2倍渡してくれた。
すべて終了して、荷物を取りにキャメロンへ向かう途中コンビニに寄って冷たい牛乳を買って飲んだ。500ccである。
昼食時にも飲むヨーグルトを飲み、研修所へ向かう前にも冷たい牛乳(180cc)を買って飲んだ。
さらに研修所でも自動販売機で小型のペットボトルのジュースを買って飲んだ。
再び本社へ出かけて会議に出、やっと退社する頃に、いくらか催してきた。しかしこれはまだ違った。
帰りに床屋に寄った。忙しくて行けてなかったので、久しぶりだ。
整髪の容易さのために40年間かけていたパーマをやめた。これも定年という節目にふさわしい判断かもしれない。
自宅へ帰る途中、コンビニに寄ってスポーツドリンクを買って飲んだ。500ccである。
これだけ飲んでもまだ排出の兆候がない。
就寝前に下剤を飲んで寝た。
10月5日(土)「無理しなければ雑用は片付かない・・・の風さん」
下腹の違和感があって目が覚めた。少し早かったがベッドから起き出して、トイレへ向かった。
午前中に何度か通って、やっと腹の中が空っぽになった気がした。スッキリした。
やることが一杯あるので、やれるところから手をつけた。
その後は、あらゆる雑務をすべて少しずつ手を付けようと意識改革に挑んだが……、できなかった。
いつものように予定していなかったことまで手を出し、反省を通り越して暗澹たる気分に落ち込む。
しかし、せめてこれだけは、と思い、来週末が締め切りの大野先生の追悼文を書き上げた。
夕食後も必死の覚悟で、本を送る準備を続けた。レターパック4個分である。
消化不良だが、無理やりいくばくかの成果を上げた。
明日も無理するしかないのかと思う。
実は今日から全社一斉安否確認訓練が行われていたのだが、完璧に忘れていた(気付いたのは明日である)。
10月6日(日)「今日はボケ3・・・の風さん」
少し寝坊した。急いで起きたが、挽回は困難だった。
朝食後、何はさておき、名刺の整理にとりかかった。しかし、大量にたまっているため(途中で講演会などが何度もあったからだ)、名刺管理ソフトを使ってもなかなか終わらなかった。
今日は名古屋で次女にバースデープレゼントを買ってやる約束だったので、あっという間に電車の時刻が来てしまった。
玄関を出る時、ケータイが叫び出した。見ると、安否連絡の催促だった。それで、昨日から全社一斉安否確認訓練がおこなわれていることを思い出した。昨日から続くボケ1である。
かなり強い日差しの下、駅まで急いだ。
少し回り道して、昨夜準備したレターパックを4個投函した。
電車の中で持参した文庫を読んだが、なぜか車内の蛍光灯がすべて消えていて、駅に着くたびに暗くて読めなくなった。
次女と落ち合って、パスタで昼食にした後、次女の欲しい物を買ってあげた。
次に、私の買い物があったのだが、エスカレーターを乗り過ごした(笑)。ボケ2。
次女とはさらに地下鉄で途中まで一緒に行った。次女はこれからバイトである。
私は三越で買い物があったので、別れたのだが、目的のショップは三越でなく松坂屋だった。ボケ3。
買い物をして、明るいうちに帰宅した。相変わらず日差しが強く、汗をかいた。
執筆マシンで安否連絡をした後、名刺管理の続きをやったが、枚数が多いため、夕食前まで続いた。
今日はトールペインティングの日曜教室だったワイフをねぎらう意味で、外へ食べに行くことにした。と言っても安価な中華料理屋。駐車場に猫が3匹いた。
食事をしながら久しぶりに明るい話題で盛り上がった。貧乏生活突入を前にして夫婦とも落ち込んでいたのである。
しかし、私も11月からは小遣いすらもらえなくなる。否、もらう資格がなくなる。全収入を提供しても、生活レベルを落とす必要があるからだ。この厳しい現実から目を背けようとしても無理だ。受け入れるしかない。
10月7日(月)「手強いアマゾン・・・の風さん」
旧職場に電車で出社した。自宅を出てすぐ雨が降り出したのには驚いたが(傘を持たず)、気にせず駅まで歩いて行った。
今朝は月に1度の全体朝礼というのがあり、80人ほどの仲間(かつて130人くらいいたことがある)の前で来週の定年退職の挨拶(感謝の言葉)をした。
今日は親しい同僚からも素敵なプレゼントがあり、恐縮しつつ感激してしまった。
日中はほとんど身辺整理で、かなりの分量を処分したが、まだまだ簡単には終わりそうもない。
今週はできる限り毎日来ようと思う。
今日は、会社の役員が東京で米倉先生のインタビューを受けておられるはずだ。うまく行っていればいいが。
帰るころには雨の気配はなくなっていた。
帰宅すると、先日アマゾンを通じて注文した古本がイギリスから届いていた。
古本とはいえ、見てすぐわかる未使用の本で、送料は国内と同じ250円である。楽天には頑張ってもらいたいが、敵は手強いぞ。
日経平均予想、今日の結果は、30円75銭違いで第1位。
10月8日(火)「iPadminiが見つかった・・・の風さん」
台風24号が日本列島縦断を狙っている。不気味な奴だ。異常気象は台風まで強気にさせる。
キャメロンで久しぶりに研修所に出社。午前中の会議がいつものように長引いて嫌になった。議論が続く一番の原因は、言葉の定義があいまいだからだ。日本語を使って議論するとき、共通した言葉の理解がないと、妥協しない限り結論には至らない。
会議が終わって早々に本社へ向かった。
昼休みになって、やっと部長の体が空いたので、先週の金曜日に忘れていた情報伝達を果たした。
昼食後、旧職場へ移動した。
時間はあまりなかったが、書類の整理と廃棄を1サイクル回した。あと3日間ですべてを終えられるだろうか。不安になってきた。
昨夜、書斎でiPadminiが見当たらないことに気付いた。今日は、研修所、キャメロンのトランク、本社そして旧職場と探したが、見つからなかった。
帰宅して、もう一度冷静な目で書斎内を探したら、あった!
見ているようで見ていない。老人性視野狭窄症の一種だ。でも、あってよかった。
その勢いで書斎内の整理を頑張った。
今日の日経平均予想は、69円違いで第2位だった。
10月9日(水)「ひたすら捨てるだけ・・・の風さん」
今日から3日間で旧職場の書類整理を終えるため、毎日通うことにした。
一つ一つ納得しながら捨てていく作業なので、終わるか心配だ。本当に遺品整理に近い。
目覚ましは6時20分にセットしてあった。最寄りの駅まで伊勢湾を遠望しながら歩く。電車を2本乗り継いで、最後は会社バスだ。こういう通勤方法も最後の思い出になる。
書類を捨てるのに単純作業はない。最も気にしなくていい書類は、思い出を断ち切るように手で裂いてゴミ箱に捨てる。製本された機密書類は、重ねて紐でしばり、機密書類と明示し、さらに部署名を書いて所定の場所へ持っていく。バラバラの機密書類は、シュレッダーにかける。すぐに袋が一杯になるので、何度も手で押し、最後はごみ袋に数回に分けて詰め込む。
直感で捨てると判断できる書類は、すぐ処置が決まるが、一括で同じ処置になるとは限らない。
判断しては分別を繰り返す。そして、たまったところで、まとめて処置するのだ。
退社時は、朝と逆のパターンで帰宅する。
社屋から一歩出ると、外はもう真っ暗である。
やっとの思いで家路につき、最寄りの駅を降りて改札口を出たら、ワイフがクルマで迎えにきてくれた。と言うより、外出先からの帰り、偶然、電車の時刻に駅に着いたのだという。もしかして、と思って待っていたら僕が降りてきたので、ワイフもビックリしていた。
疲労困憊していたので、助かった。
今日の日経平均予想は、129円違いで4位だった。
10月10日(木)「捨てて疲れて予想も不調・・・の風さん」
今日も昨日と同じ作業の繰り返しだった。終日体を動かしていたので、さすがに疲れた。できれば、今日までに大方終了させて、明日は細かい作業だけにしたかったが、無理だった。
帰宅したら、留守中、岩手和算研究会から電話があり、安富有恒会長がお亡くなりなったと言う。
8年前、一関博物館主催の「和算に挑戦」で優秀賞になり、安富会長から賞状を頂戴した。その後も何度もお目にかかったが、重鎮のような存在感を示されていた。最近は人の死によく出会う。私もそういう年頃なのだろう。合掌。
夕食後も書斎で雑務をしたので、就寝時はもうバタンキュー状態だった。
今日は、小寺裕先生から新刊が送られてきた。
『関孝和 算聖の数学思潮』(現代数学社)である。タイトルから想像すると、評論かと錯覚する。ページをめくると、完璧な数学書。途中で7次方程式が出てくるが、関孝和が解いた7次方程式をすべて掲載していて、実に32ページも使っている。これを何日かけて解いたのだろう。関孝和と小寺裕先生の勇気に脱帽。
今日の日経平均予想は、143円違いで6位だった。疲労とともに順位が落ちている。当然か。
10月11日(金)「スペシャルメガネを発注・・・の風さん」
目覚ましが鳴ったかどうかも記憶がなかった。寝坊したため、止むを得ずキャメロンで出社した。
午前中、猛烈なスピードで書類の分別と廃棄を繰り返した。たらたらやっていたら、定時になっても帰れなくなるからだ。
昼休みの最後の部分で、私の「パチパチ会」があった。「パチパチ会」とはお祝いや送別のために職場の仲間が集まって、色紙などを送る行事のことだ。私の場合、本当の送別会は(宿泊)忘年会のときにやってもらうので、今日は、忘年会に出られない人のために、少し分けて送別会をするのだ。
きれいな花束をもらった。キャメロンで来てよかった。電車ではちょっと持ち歩くのがやっかいだった。
今日は、学割定期の最終日でもあったので、思い切って名古屋まで行ってきた。
会社の同僚の話を聞いて、特殊な老眼鏡が欲しくなったのだ。
同僚はレイバンのサングラスのフレームを眼鏡屋へ持ち込み、遠近両用レンズを装填してもらったという。しかも、上半分はただの素通しレンズで、下半分が老眼鏡だという。
この奇抜な発想に感動した私も、類似のメガネをあつらえることにした。
さらに私の場合、カラーコントロールを加えた。つまり、紫外線の強さに応じて、レンズの色が変化するのだ。
このスペシャルを、私は「JINS」で注文した。2週間後にできるという。非常に楽しみだ。
やはり書類の整理は終わらなかった。会社の最終日の夕方定時後にまた来て、最後の仕上げをすることにした。
今日の日経平均予想は、139円違いで11位だった。しかし、システムの不具合もあって、対等な勝負にならなかったと思う。とは言え、1週間毎日投票した人は限られていて、幸運にも今週は通算1位をゲットした。
10月12日(土)「爆睡明けの3連休・・・の風さん」
目が覚めたらリビングのフローリングの上だった。またやっちまった。ビジネススクールは卒業したのに、夕食後ダウンのパターン。たった100ccのリキュールでこのザマだ。
午前4時だった。ふらふらと起き上ってソファへ移動。明かりを消してまた寝た。
9時過ぎに再び目覚めたときは、家族の姿はどこにもなかった。
久しぶりにゆっくり風呂に入った。爽快な気分になった。
トーストで朝食にした後、書斎の整理に取り掛かった。何から手を付けたらいいか分からない状態が続いているが、今日は、額に入った絵や母の作ったロープ人形の飾りつけから始め、何か捨てなければと思いつつ、しまいっぱなしになっている資料を分別整理した。少しずつゴミが出てきた。
ついでに、書斎の足元を広くするため、いくつかの大物を長女の部屋へ一時避難させた。
昨夜はたっぷり寝たので(当たり前だ)、今日は昼寝することなく1日を終えた。
10月13日(日)「小寺先生の新刊が続けて届く・・・の風さん」
今日は、たまっている保証書類、各種会員関係の書類、クレジットカード関連の書類の整理から始めた。
一つ一つチェックするのは時間がかかるが、確実にゴミが出てくる。今まで「とりあえず保管」主義だったツケが、ようやく解消されるのだ。
こうしていくつかの引き出しが空いたが、まだまだだ。
また、小寺裕先生の新刊が届いた。ほぼ同時に2冊出版なんて、私にも経験がない。
今日の本は『ススメ!算法少年少女』(みくに出版)である。タイトル通り、中高生向きの本で、和算の問題を解いてみよう、という狙いである。私が勉強するのにちょうどいいかも(笑)。
書類の整理をしていると、和算関係の資料が出てくるので驚く。膨大な資料はとりあえず数学コーナーに収納しているが、ちゃんと見直さないと死蔵することになる。そう思いつつ、やはり「とりあえずそこへ」保管となる。
しかし、同じことばかりやっているのは緊張感が続かない。
夕方からこれまたたまっているスキャナー読み取り用書類の整理を始めた。実に1ヶ月分もたまっていた。
10月14日(月)「来月の講演の準備・・・の風さん」
思いきって書類の整理を中断し、来月の講演の準備を始めた。講演スライドだけではない。レジュメとセットで配布する講演者プロフィール、さらに司会者が紹介するための詳細プロフィールがある。それから、来年1月の会誌に掲載するための原稿も用意しなければならない。
いちおう元データはあるので、それを今回の講演用にカスタマイズする(小修整を加える)のである。
夕方までに完了させようと頑張ったが、結局、夜中までかかり、しかも終わらなかった。
しかし、このタイミングで3連休は助かった。
明日からまた日経平均予想ゲームが始まるので、自分なりのデータを収集し、ちゃちゃっと計算した。
ところが、なぜか登録ページに数値が入力できないのである。
原因不明のため、事務局へメールでシステムの不具合と入れたい数値を伝えた。
明日は猛烈に忙しくなりそうなので、早々と就寝した。
10月15日(火)「34年間勤めたデンソーを卒業・・・の風さん」
今日は34年間勤めたデンソーを卒業する日である。明日からグループ会社で再雇用されるが、定年退社という言葉では表現できない寂しさがある。それだけ私は勤務先を愛してきた(実体のない会社ではなく、同僚の集合体としての会社が好きだった)のだ。結局私は人間が好きなのだろう。多くの現役の同僚や、先輩や後輩たちと付き合ってきた思い出との決別も悲しいのだ。
情緒的なことを言っても、現実はもっと冷めている。明日から情報システムが利用できなくなるので、今日中にやってしまわなければならない。
早めに研修所に出社し、未処理の出張処理と有料道路利用の補助金申請をした。
午前中、2つの会議があり、かなりの時間を食った。
昼休みになったので、本社で最後の昼食を摂ろうと、小雨がぱらつく中、キャメロンを走らせた。
かき揚げ丼、味噌汁、冷奴、サラダで629円だった。
1時間で研修所に舞い戻った。
午後からも会議があり、長引いた。我慢できず、3時で退室し、またパソコンで情報システムにログインした。来週、精密工学会のメンバーを工場案内するのだが、来客人数が増えたため、既に申請して承認された内容を修正しなければならなかった。工場サイドの負荷が増えている。
4時近くまでかかり、再申請となった。承認は事業部長(担当役員)である。
休む間もなく、またキャメロンで飛び出した。
本社近くのスーパーに寄って、90個の詰め合わせ菓子を購入した。銀座コージーコーナーのお菓子だ。
それを持って、旧職場へ向かった。やはり最後の旧職場である。
残っていた書類の整理を終了させ、同僚たちへ感謝のお菓子を配る準備もして、旧職場を出発したのは午後7時近かった。
台風26号のせいで、かなり強い雨が降っていて、作業は大変だった。
帰宅し、名古屋から帰ってくるワイフを迎えに駅まで行くと、ワイフは私のために誕生日のショートケーキを買ってきてくれた。
慌ただしい1日だったので、デンソーを卒業する寂しさをほとんど忘れていられた。
あらためて一人になって思うと、この1年間に失った人のことを思い出す。第一は母だ。昨年の11月である。第二は、愛工大社会人入学時の恩師で、今年8月。先週は、岩手和算研究会の会長である安富先生の訃報に触れた。そのようなことがあったので、よけい私の還暦は感じるものが多い。人生というものを、である。
すべての人が、残りの人生を大切にしろ、と叫んでいる。ありがたいことだ。
そうやって時間をかけて、私の覚悟は次第に固まってきたのだ。一日も早く作家専業にならねばならないという決意である。
10月16日(水)「台風26号とフレックスタイム・・・の風さん」
台風26号は関東地方から北を襲っている。長女が友達とディズニーリゾートへ遊びに行っているので気になる。
当地は台風一過とはいえ、風が強い。
再雇用は、久しぶりのフレックス勤務から始まった。でも、いちおう定時出社。
やるべきことがたくさんたまっているが、まだ本調子でないので、少しずつやることにした。
来月は恒例の団長検閲防災訓練がある。その事前打ち合わせがあった。回を重ねるごとに難度が増していく。本当の災害が起きる前に、本格的な訓練に到達できればいいのだが。
長女からラインで写真が送られてきた。どうやら楽しんでいるらしい。
定時でさっさと帰宅した。
今日の日経平均の予想ゲームは、誤差が46円61銭で、21人中5位だった。昨日が10位だったので、気分がいい。
夕食のときにワイフがマテウスのロゼを開けたので、グラスで2杯飲んだ。
それだけで酔ってぶっ倒れてしまった。
60歳になって、ますますアルコールに弱くなったか。
10月17日(木)「予想誤差0.013%・・・の風さん」
午前零時にいったん目が覚めた。
それから入浴して、仕事をしてから寝たのだが、すっかり体が冷えていたせいか、明け方、寒くて死にそうになった。
冬になるとときどき経験する臨死体験だ。
完全な冬になったら、どうなるのだろう。
1時間遅いフレックスタイム出社にすることにした。
その出社前に少し時間があったので、昨夜予想した日経平均を見直した。アメリカ市場の結果が良かったので、20円プラスしたのだ。
会社に着く前に、キャメロンの積算距離計が15万キロになった。これから5万キロ走行が目標になる。自分の寿命との戦いかもしれない。
今日は寝不足で頭が痛かった。これも寿命を縮めるよくない行為である。分かっているが、ついこうなってしまう。
それでも秋田県庁の高校の後輩のお蔭で、来月の秋田国際教養大学出張プランが、ほぼ確定した。飛行機を利用した日帰り出張になるが、かなり充実した内容だ。感謝感謝感謝。
ネットで、日経平均の動きをチェックしたら、なんと、予想値と1円90銭しか違わなかった。誤差で言えば、0.013%である。
帰宅して、順位をチェックすると、14人中の1位だった。昨日から7人減っているのは気になるが、誤差1円90銭なら21人でも1位だった可能性は高い。
10月18日(金)「徐々に平穏な生活へ・・・の風さん」
再雇用になって最初の週末である。
会社での身辺整理は、職場が変わっても続いている。とにかくモノを減らさないといけない。今日も少しだが、書類を捨てた。
その合間合間に来週の仕事の仕掛けをする。研修所での仕事も軌道に乗せる必要がある。いくつかの会議の開催案内を出しつつ、その準備も始めた。
1週間後に精密工学会の工場見学のアテンドをするので、その準備をしている。それも今日でほぼ終了した。
3日連続カロリーメイトの昼食だった。1ヶ月くらい続ければ、きっとダイエットになるだろう。しかし、来週からはちゃんと昼食を摂ることにした。そろそろ無茶はやめなければならない。
今日は下道を通って帰宅し、途中でキャメロンに給油もした。エアコンを使う頻度が減ったので、リッター10kmを超えている。キャメロンも私もこれからは無理はしないことにする。
今夜から気まぐれ日記の更新を再開した。
来月の講演の準備がほぼできているので、次の執筆を始めたいのだが、日曜日の来客(取材)対応のため、明日は書斎の片付けをやることにする。
今日の日経平均予想は、誤差19円ほどで3位だった。それでも、今週のトップ、今月のトップは維持した。
10月19日(土)「終日書類の整理・・・の風さん」
今日は朝から終日書斎の整理をすると決めた。乱雑になっている部分をごっそり床に置き、一枚一枚書類を吟味する。不要なものは少ないが、捨てていいもの、覚悟して捨てるものを選別していく。そして、できた空きスペースに、きちんと分類した書類を入れるわけだが、すぐにはやらない。ぎっしり詰め込んでしまうと、元の木阿弥だ。再び物を入れるにしても、余裕のある形にしようと思う。スペースに物が少ないほど、管理しやすいからだ。
半日作業をしているうちに、花粉症が出てきた。埃を吸い込んだせいだろう。夕食後、2007年が保証期限のカプセル薬を飲んだ。これは母の家にあった薬だ。私なんかに真新しい薬などぜいたくだ。これで十分。
昼食後、図書館へ出かけた。借りたい本があったが、地元の図書館にはない。愛知県内図書館横断検索をかけた結果、他の図書館に収蔵されていることがわかった。それを相互貸借制度で借りるのである。
愛知県図書館から2冊借りる申請をした。木曜日に届くという。
就寝時刻が来ても、片付けは全く終わらなかった。
明日は諦めて、分別処理ができていない書類をとりあえず見えない場所に隠そうと思う。そうでないと、午後からの取材対応を書斎でできるわけがない。
今夜も気まぐれ日記を2日分更新した。このペースでは明日でも追いつかないが仕方ない。
10月20日(日)「お祭りの後・・・の風さん」
朝からひどい雨が降っていた。夏の猛暑の後は、台風や豪雨が日本列島を襲っている。
今日は、ありがたいことに、地元の法人会が雑誌で私のことを紹介してくれるので、取材に来る日だ。あいにくの雨で申し訳ない。しかし、受け入れ側の私は、金曜日から書斎の整理を急いでいた……が、昨日時点で道半ばだったので、今日は朝から未整理のものをとにかく隠す作業に入った。
朝も昼もトースト1枚で頑張ったが、取材班が訪れる時間になっても準備は終わらなかった。
結局ワイフと手分けして対応することになった。
さらにお世話になっている会社のトップ夫妻も、ワイフのトールペインティング作品を観るために来てくださって、我が家はてんてこ舞いの状態になった。幸い2匹の飼い猫(ちび助とペコ)が良い子にしていてくれたので、助かった。
夕方、取材班とトップ夫妻が帰るころには雨も小降りになった。
そして、皆、帰ってしまった後は、お祭りの後のような寂寥感が我が家を包んだ。
取材班には地元にある算額をバックに写真を撮ってもらうようにお願いしたので、まだ後半戦がある。
10月21日(月)「順調な週明け・・・の風さん」
再雇用になって初めての週明け。通常ブルーな気分で1週間が始まるが、久しぶりに職場の食堂で昼食を摂るので、それが楽しみでブルーは帳消し。意外と単細胞な自分に驚く。
久しぶりなのは食堂の利用だけではない。自分でセットした打ち合わせをやった。40分ほどの内容の濃い会議になった。満足した。
これから予定している出張申請の準備をした。再雇用になってシステム入力から書面申請に変わったので、面倒になった。
昼食は牛丼の一種だった。それほどの感動はなかった。
昼休みは居眠りをして過ごした。
午後からは会議に出席。「再雇用になった感想は?」と聞かれたが、「今まで通りの仕事で特になし」と回答した。
その後、先週に続いて、こちらでも仕事の整理と身辺整理をした。いくらか進展した気になった。
定時後、育児休暇に入った人の代わりに入った派遣社員のパチパチ会があった。1年2ヶ月の勤務で、本人にとっては良い経験だったし成長できたとコメントしていた。私の午前中のコメントよりはるかに立派。やはり女性はたくましい。
先週は忘れた退社時の勤務処理を自分のPCでやって社屋を出た。
下道を通って帰宅し、キャメロンを我が家の横のパーキングに見事な縦列で駐車した。
10月22日(火)「ボケと疲労・・・の風さん」
出社してすぐPC起動をしたら、勤務管理システムからエラー通知が来ていた。
確かめてみると、昨日の勤務終了時刻入力を間違えていた。午後6時10分終了だったのだが、正しくは18時10分とすべきところを16時10分と入力してしまっていた。まあ、ボケが原因だが、こういうのを何と表現すればいいのだろう。勘違いにしては粗忽過ぎる。情けない。年寄りがだんだん気が弱くなって消え入るように寿命を終えていくのがよく分かる。
その老人の負荷を少なくするために、今日も1枚のクレジットカードの破棄をした。多忙な年月を送っている間に、使用しないでいたカードは、管理会社が変更となり、やがてそのカードの取り扱いをやめていた。それをあらためて確認したのだ。
また台風が発生している。27号と28号だ。両者は接近しているので、藤原の効果とかで、進路予想が難しくなる恐れもある。今週末、学会関係者を某製作所に案内する。遠隔地から来られるので、台風の影響が心配だ。
今夜、久しぶりに書斎でダウンした。たいして疲労するような仕事はしていないのだが。
10月23日(水)「新しいメガネ、よさそう・・・の風さん」
急ぎの仕事を片付けてから出張に出かけた。
駐車料金の心配のない駅から電車に乗って名古屋へ向かった。もう学割定期は期限切れなので、何となく寂しい。
途中で「JINS」に寄って、注文したメガネを受け取った。今日はこれから使い心地を試してみるつもりだ。
名古屋駅で昼食後、久しぶりにあおなみ線に乗ってポートメッセなごやへ向かった。これまた久しぶりの工作機械展メカトロテックジャパン(MECT)2013を見学するのである。
金城ふ頭駅に着くころには雨がぽつぽつ降ってきた。週末の天気が気になる。
MECTでは、毎回ドイツの工作機械を眺めるのが楽しみだ。何といっても洗練されたデザインがいい。それから、機械加工は私の専門ではないので、あれこれ質問しながら、基礎的な知識を補充するのだ。
今回は、リニアモーターやダイレクト駆動で、5軸加工可能なフレキシブル小型設備が目立った。ワイヤーカット放電設備やファイバーレーザ加工機も印象的だった。新しいメガネは解説の小さな文字もそのまま読めて具合がいい。
閉館の5時ギリギリまで見学して会場を後にした。
名古屋駅で、用事で名古屋まで来ていたワイフと合流し、夕食を食べて帰宅したが、私の新しいメガネをいたく気に入り、自分も欲しいという。ワイフのバースデープレゼントになりそうだ。
10月24日(木)「鬼の霍乱(かくらん)・・・の風さん」
珍しく寝ていて腹痛になった。腹痛など何年ぶりだろう。原因は不明。
早朝の電車で東京へ行くワイフを駅まで送り、朝食を抜いて出社したので、30分早出した格好になった。
台風は日本の南の方をのろのろ北上しているので、まだ天気はいい。
昼休みに銀行と郵便局に出かけ、午後2つの会議をこなし、45分早く退社した。結局、今日は15分マイナスである。
相互貸借の本が届いたというメールがあったので、地元の図書館へ直行した。閉館間際に着いた。
愛知県図書館から借りてくれた本は、2冊とも大型本で、相互貸借は正解だった。
タイマーで炊けたご飯を、昨夜のおかずの残りでたらふく食べた。
帰りもワイフを駅まで迎えに行った。
腹痛はおさまっているが、何となく違和感がある。
10月25日(金)「哀愁の学割定期・・・の風さん」
インターネットで雨雲の動きを見ていると、愛知県の上空で東西に分かれてしまい、それであまり雨が降らない。
午前中までの予報は晴天なので、今日は電車で行くことにした。
精密工学会の専門委員会の工場見学のアテンドをするのだが、どうせ1日仕事なので、駅での集合から同行しようと思った。
乗り換えの金山駅まで順調だった。
ところが、事故でJRが20分以上も遅延が発生していたのだ。
それで、私だけ集合に間に合わず、単独でタクシーで老舗の製作所へ向かった。
昼は製作所の向かいのイタリアンレストランで食べた。うまかった〜。
大雨を降らしている雨雲は確かに北上しているのだが、なぜか愛知県を避けて通り過ぎていく。
それで、午後もほとんど雨は降らなかった。
当然、電車で帰宅したが、11日に切れた学割定期をもう二度と使うことはないと思うと、一抹の寂しさを感じた。
10月26日(土)「体調急変・・・の風さん」
昨夜から雨になった。これは台風27号の影響である。しかし、同時に花粉症が出た(湿度が高いのに少し変だが)。いつ発症してもおかしくない虚弱老人なので、とりたてて騒ぐほどのことでもないだが、特筆すべきことがある。亡き母の家から持ち帰った、使用期限が2007年の鼻炎薬(カプセル)を飲んだら、体調がおかしくなった。
大人は1回に2カプセル1日3回と書いてあるが、とりあえず1カプセル服用したが効果がまるでなかった。そこですぐもう2カプセル服用したら、今度は猛烈に効いてきた。効いたといっても、くしゃみと鼻水には効果が少なく、喉の奥が砂漠のような感じになったのだ。それでも服用前よりは楽になったので、今日は朝から執筆に取り組んだ。
会社の技術誌用の原稿で、絶対に短時間に仕上げる、と決意して取り組んだせいか、午後のホットタイムまでに終了した。
それで、非常に気をよくしたのだが、体調は下り坂だった。どんどん元気がなくなっていった。抗ヒスタミン剤の副作用で、体がだるくなるのである。しかも、今回は強烈に。続けて2カプセル服用したせいらしい。
夜になっても執筆をする意欲が出なかった(本当はすぐやらねばならない原稿があったのだが)。
気まぐれで執筆マシンをウィンドウズ8.1にアップグレードした。
10月27日(日)「師の鏡、故大野先生・・・の風さん」
台風27号が単なる低気圧になって、当地も朝から晴れた。
寝室の窓から外を見ると、青空の下、2階まで伸びた柿の木が今年は寂しい。昨年は大量に実が成ったのだが、今年は一つもない。自然界は愚かな人間の考えも及ばない高邁な摂理で動いているので、これはきっと何かある。が、分からない。昨年は母を送るためにだけにぎやかに実を成らしたのかもしれない。
昨夜のOSアップグレード以来、執筆マシンのマルチディスプレイが機能しない。あれこれ試してみたが、ダメだった。
時間がきたので、何となく気持ちがスッキリしないまま、名古屋へ電車で向かった。
今日は恩師大野勝久先生を偲ぶ会がある。
名古屋駅からバスに乗り継いで、会場へ向かった。風は強かったが、空は雲一つない。JINS&NIKOのレンズがちゃんと黒くなった。今日は少しオシャレしているが、体調は相変わらずで、元気が出ない。
50名くらいの出席で、ほとんど学会と大学の関係者ばかりらしい。大野先生のお人柄で、湿っぽくない偲ぶ会でよかった。
奥様のスピーチがすばらしく、先生の遺言のように、皆の健康と長生きを希望するものだった。大野先生ご自身は研究にも健康にも前向きで、闘病にだって決して弱音を吐かなかった。その一方で、周囲に対する優しい気遣いは、相当なもので、誰しも感銘を受けた。師の鏡のような方である。私も、先生のご遺志を少しでも受け継ぐ覚悟である。
寄り道せず帰宅し、不調の執筆マシンに向かった。
マルチディスプレイはほぼ復活したが、icloudが働かない。
10月28日(月)「異常気象とゴキ出現の関係・・・の風さん」
原稿の締め切り(月末)が迫っているのに、週明けになってしまった。しかも体調が元通りにならない。期限切れの薬はやはりよくなかったのだ。
午前と午後と二つの会議があり、その合間に会社でも雑務を処理していく。生産現場と同じで、5Sがきちんとされないと、業務効率はちっとも上がらないのだ。しかし、分かっていてもなかなかできないところが、やはり生産現場とよく似ている。
日経平均の終値予想もあと少しで終わる。単位取得がかかっていないので、イマイチ緊張感に欠けるが、今日はうまく読めて、2位をゲットした。
退社時にICカードのスリットを終えたら、私が勝手に組織している職場内グループの女性が、青ざめた顔でロビーへ走ってきた。
私に助けを求めているのかと、一瞬騎士気分で舞い上がったが、彼女は私の脇を素通りし、管理人の女性へまっしぐら。
「で、でたぁ〜」
「ん?」(お化けでも出たのかな)
「ゴキブリがトイレに出ました」
「おおっ!」
私は帰宅の足取りを早めた。
不思議なことに、今年は我が家の1階で一度もゴキの出現を見ていない。2階の書斎でチビゴキが2度出たのと、庭のログキャビンで中ゴキが1匹出ただけだ。
気候・気象と同じで、ゴキの出現も自然界の法則に従っているに違いない。異常気象が続けば、ゴキの出現も普通でなくなるのだろう。
キャメロンで下道を走って、電気屋とガソリンスタンドに寄ってから帰宅した。
月曜日なのに、早くもエネルギー切れで、夕食後ダウン。午後11時半に目覚めたが、午前3時半までしかもたなかった。
10月29日(火)「感謝状贈呈式を欠席・・・の風さん」
今日も昨日とよく似た1日の過ごし方になると思われたが、……違った。
今日はこの時期に定年退社する人を対象に、会社から感謝状が渡される日だった。一般の社員でも、社長以下トップが長年の労苦をねぎらい、立食式ながら昼食を共にする。ここまで一度も役員と口をきいたことがない人にとっては、もしかすると貴重な経験ができるチャンスかもしれない。しかし、あまり貢献できなかったばかりか、マイペースで自分のやりたいようにやってきた私などは、感謝状などもらう資格はないに決まっている。なので、辞退した。
その罰が当たったのか、今日の日経平均終値予想は大きく外れた。最下位である。
定時後、職場の歓送迎会(私は対象ではない)があるので、会場へ向かう前に本社に寄って、来週の秋田出張の航空券をもらってきた。
定年退職をきっかけに落ち込むことが多い中、秋田出張は楽しみだ。なぜなら、仕事を終えた後、私ひとり残って、先月の還暦同窓会の続きをやるからだ。
今夜の歓送迎会は会社の施設のイタリアンレストランで開催された。
帰宅したら執筆をするつもりなので、一滴も飲むつもりはない。
約2時間、親しい連中と放談しながらストレスを発散させてもらった。
しかし、帰宅したら一気に疲労が出た。とても執筆できる体調ではなかった。
10月30日(水)「標語が入賞するという幸運・・・の風さん」
月末締め切りの原稿が2つ残っている。どちらも間に合わせるのは事実上無理。それならどちらかだけでも、と1つの方へ集中的に取り組むことにした。
昨夜も、飲まない飲み会から帰宅した後、行けるところまで行け、とばかりに突っ走ったが、午前4時でダウン。
つまり、昨夜寝たのは今朝の4時ということだ。
こうなると日経平均の終値予想も、最下位脱出など夢のまた夢となる。
ようやく体調が戻ってきたが、無理をしているので、差し引きゼロ。頚椎症も出て、痛み止めを飲みながらの生活だ。
昼休みに会社周辺のゴミ拾いに出かけた。行楽日和といえるほどの秋晴れだが、風が強かった。たばこの吸い殻を中心に拾い集めた。この辺を歩くのは高校生がほとんどなので、吸い殻は走る車から投げ捨てられたものだろう。本当にマナーの悪い県だ。
結局、日経平均予想はベストテンの10位ギリギリだった。
悪い話ばかりではない。もうすっかり忘れていたのだが、私のエコ2020標語というコンテストで入賞したというメールが届いたのだ。会社のイベントだが、入賞は入賞。同僚が感心してポツリ。「やはり才能があるんだ。でも、その才能でお金儲けできないのが特徴だ」見事に私の本質を突いていて、反論できない。
でも、定年で落ち込んでいる私にはこの小さな幸運は大きい。
今夜は睡眠不足で粘れなかった。
10月31日(木)「同窓会の思い出・・・の風さん」
フレックスで調整して終わる月末だ。1時間半ほどプラスなので、さっさと帰ろうと思う。
朝から月報と月度計画の作成に集中した。週末の明日は有休なので、今日やり残すと一気に来週の仕事になってしまう。
作家の仕事はブランドの毀損を恐れるので、質を落とすわけにはいかないが、会社の仕事は60点以上でこなしていけばいいのだ。割り切りが重要。
午後から昨日の仕事の続きをやった。これも割り切りでやっている。ゴールを決めて、時間配分し、とにかくこなす。あとは30年を超える会社のキャリアを信じるしかない。
目標のフレックス退社時刻になったので、さあ帰るぞ、と宣言した直後、上司から転送メールが来た。
気になる内容なので、どうしても返信したくなった。これはこだわりである。
午後の目標はいちおう達成できたので、ここでタイムオーバーすることは、自分としても問題ない。
ここで、ついよけいなことをした。日経平均の終値をチェックしたのだ。
予想と反対の結果になっていた。悲惨。
帰宅したら、中学校の同級生(女性)から還暦同窓会の写真集が送られてきていた。楽しかった同窓会の記憶がよみがえった。来週また秋田へ行き、同級生らと会うので、期待感がふくらむ。とはいえ、同窓会当日このようなおまけがあることは聞いてなかったので、彼女、幹事だったのかなあ、と思いながら同封されていた手紙を読むと、何となくオリジナル写真集っぽい。だとしたら、なぜ?
夕食後、日経平均終値予想レースの順位を確認すると、またベストテンから落ちていた。
2013年11月はここ
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